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プロフィール
濱野裕生
濱野裕生

2020年12月25日

同居記録:12

同居記録:12

同居二日目、母が転倒。

 2003年3月30日、母の状態を完全に把握していない為に起きた事故でした。四つん這いで這ってしか前に進めない母が歩こうとするなんて・。 私はこの日も仕事を休み母の介護をしているつもりでした。介護というよりも監視です。まだ、母がいつ、何をしようとするか、の予測ができなかったんです。これは姉との引継ぎの悪さが招いた事故だったと思っています。 母にはどの程度のことが出来て、どこまではできない、という・。 同居以前に母がどんなことをしようとした時に周囲は注意をしないと危険だということが全く分かってはいない私でした。

 床なり、畳なりに腰を下ろさせれば母は二度と立ち上がれません。寝る時だって床に直接布団をひけば安心です。しかし、それではポータブルトイレさえ間に合わずに失禁します。 そこで客間として使っていた和室にベッドをセットし、ポータブルトイレの座面の高さにベッド高を合せれば立ち上がる必要がなく、母自身でも身体の移動ができるはずだと私は考えたんです。実際、ベッドで横になった状態からベッド再度の手摺りを使えば起き上がれること。 そのベッドサイドの手摺とポータブルトイレの手摺を使えば身体を移動できて、一人でもオシッコができることを確認できました。勿論、ベッドに戻って元のように横になることができることも・。 しかし、やはり、私に気の緩みがあったんです。

 当時の私の仕事(今でもですが)は音響、照明機器の設定、操作。それにホール内覧者への機能説明等々。その仕事の合間を縫うように佐世保へ母を迎えに行き、帰熊するなり母との分からないことだらけの不慣れな同居で疲れのピークにあったんだと思います。 私はこの日も会社を休み和室のベッドで寝息を立てる母の様子を伺いながら春の選抜甲子園高校野球大会の模様をTV観戦していたんです。やがて、ウトウトと居眠りを始めていたらしい私の耳には突然にもの凄い音と悲鳴が飛び込んできたのです。

 母が私の背後に倒れていました。私が居間のTVの前で居眠りを始めた気配をベッドから感じた母は私に毛布でも掛けてやろうと考えて立ち上がろうとしたようでした。 ベッドから降りた母は壁を押さえてどうにか立ち上がり、自分が使っていた毛布を引き寄せ、私の方へ向かって一歩を踏み出したのです。立っても何かを掴んでいない限りは立ち続くけることができない母が壁に左手を突いて右手で毛布を持って歩こうとすればどうなってしまうのかは分かるはず・。 でも、お年寄りにはその判断ができないことがあるんです。 この転倒事故は私に対する母親としての本能が引き起こした事故だったと思うのです。
 母はこの事故で右太腿の静脈を切断、激しい内出血で腫れあがり、左足が不自由な母は大切な右足の事由まで奪われ、完全な寝たきりの状態になってしまうのです。私の仕事現場への復帰は見通しの立たないものとなり、私たち夫婦にとっては最初の大きな試練が訪れたのです。

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Posted by 濱野裕生 at 16:42│Comments(0)☆同居記録
 
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