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2023年08月13日

〇花ミズキ

♫:花ミズキ



2005年暮れに右足踵を骨折した母は3ヶ月間の入院治療の後、リハビリの為に介護施設へ入所。施設の庭には花ミズキが咲く頃でした。「花ミズキ..うちにもあるよね?」と母。我が家では2005年に約1mほどの苗木を嫁が買ってきて植えていたことを母は憶えていたんです。

☆花ミズキ

ウーウーウー
寒さもどうやらやり過ごせたね ホラ、見てごらん
施設の庭には赤い花ミズキ 夏は・もうすぐ
「うちにもあるよネ・花ミズキ」 母は憶えてる
「もう、見ることもないんだろうネ」って 悲しいことを言う

よせよ、そんな言い方は 頑張るのはアンタだろう?
突然、母は黙り込む 時折、私を睨む
花ミズキ、君と私は 似た者同士だね
香り持たない君も 母の心に入れない
過ぎゆく季節の中で 過ぎゆく季節の中で
ウーウーウー

花ミズキ、君のことを 母が気にしてた
「私はまだ、家には帰れない 歩くのが、ちょっとネ」ってさ
花ミズキ、そして、こうも言ってたよ 「随分、大きくなったろうネ」って
「処で、花は赤かい?。それとも白かい?」ってさ 少し寂しいね

だけど、それでいいと思うよ つかず離れず・って言うのか
母が振り向けば 君は・いつも母の帰りを待ってる
花ミズキ 待ってろよ 必ず母を連れて帰るからさ
老いた母の為に君は 背丈は余り伸ばすなよ

過ぎゆく季節の中で 過ぎゆく季節の中で
母が老いを重ねる 過ぎゆく季節の中で
ウーウーウー  

Posted by 濱野裕生 at 22:57Comments(0)♫:母に捧げるラブソング

2020年12月03日

♫:金木犀

♫:金木犀 https://youtu.be/z2PzMRoHcZI

いつになく冷えた朝 窓の外は深い秋 
雪のように舞い落ちる金木犀 白い季節はすぐ・そこ
静かな寝息立て 今朝は母がまだ眠ってる 
昨日、届いたばかりのハーモニカ 枕のそばに置いたまま
窓を少し開けましょうか? 母の眠りを邪魔せぬように 
そして香り放てよ金木犀 今朝は君が母を起こせ
  今は秋? 母が聞く 春はまだ? 母が聞く・
  途切れ途切れの記憶の中に 忘れられない事がある  
  古びたアルバム 開く度に 破れた写真 継ぎ足す度に
  母の記憶が束の間・戻る
カーテン越しに朝日が射します 窓の外は深い秋 
庭の隅に積もった金木犀 白い季節はすぐ・そこ

92度目の冬が来る 辛い事など一つもなかった 
愉しい事だけ覚えているさ 私にいつも・母が言う
母が昨夜の夢を話します 幼い頃は近所のミッチャンと
川に水汲み、山には小さなビャラ集め みつえサンも同じ夢をみたかも
会いに行きましょうよ 貴方を慕うみつえサンに 
そして、姉のふじえサンにも会えるかも 歌が浦は・母の古里
  今は秋? 母が聞く 春はまだ? 母が聞く・
  途切れ途切れの記憶の中に 忘れられない事がある
  古びたアルバム開く度に 破れた写真継ぎ足す度に 
  母の記憶が 柄の間・戻る
厚めの布団に替えましょうか それとも薄手を重ねましょうか 
部屋に飾り続けた金木犀 今日で君とは・お別れ
  

Posted by 濱野裕生 at 20:37Comments(0)♫:母に捧げるラブソング

2020年12月02日

♫:白い冬

♫:白い冬https://youtu.be/OP0VQIEDWWQ

ふとした・弾みで   言葉を失くして
あの人と・別れました  凍てつく夜でした
雪が・降っていました  暗く遠い空から
その夜は泣き通しました  白い夜でした   

忘れましょう・こんな暮らし  もう・沢山ですと
言い出したのは私でした   まだ・若過ぎたのですね

あの人は寂しそうに  言葉も返さずに
窓の外・見ていました  白い夜でした
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ふとした・弾みで     言葉を失くして
あの人と・別れました  凍てつく夜でした
白い季節が来る度   思い出す・貴方を
壁に残ったイニシャルが   涙を呼び戻す

幸せですか?今の貴方は   何もかも忘れて
我侭でした・あの頃の私    もう・遅過ぎるけれど・・

雪が降って来ました    あの日と同じように
今夜も泣いて・います   あの日と・同じように
幸せですか?今の貴方は   何もかも忘れて
我侭でした・あの頃の私    もう・遅過ぎるけれど・・

雪が降って来ました    あの日と同じように
今夜も泣いて・います   あの日と・同じように
あの日と・同じように・・・  

Posted by 濱野裕生 at 21:00Comments(0)♫:母に捧げるラブソング

2020年12月02日

♫:綿 雪

♫:綿 雪 https://youtu.be/fntZ9tWxUs8

「ホラ・綿雪が踊りだしたよ 青く澄んだ空から」
デイへの途中のいつもの交差点 貴女は空を指差す・・
「雪を掴んでみようかしら・ちょっと窓を開けておくれ」と
まるで子供のように貴女はハシャギ出す 窓に顔を擦りつけてる 

ホラ・ご覧よあのビルの角 身体寄せ合う鳥が居る
3羽の鳩が寒さに首を縮めてる きっと家族だよね
「もう・何度目の冬を過ごすのかしら」 貴女は静かに呟く
そして・「こんなに晴れた冬の日なんて久し振りだよ」・私に言う

母が両手を出す 綿雪が舞う中に
やがて雪が溶けていく 母の手の平で 
まるで雪は自分の命を 母に与えるように

ホラ・綿雪が踊っているよ 貴女を励ますように
だけど無口な冬はなにも応えない 母は今日も施設へ向かう 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
去年までなら ずっと見とれていた 施設の庭の紅鶯宿
今年の貴女は振り向きもしない 小振りの梅の事・・
ホラ綿雪が蕾の頭に乗ったよ 冷たさにクシャミをするかも・
でも雪は消えたよ 直ぐに姿を消したよ これが命の儚さだってネ

「こんなに晴れ渡る青空なのに 雪はどこから降るんだろうね」って
そんなに急ぐ道でもないはずなのに 母は何でも知りたがる
そして、ホラ春はすぐそこなのに 何故か貴女は急ぎ足
だけど無口な冬は何も応えない 母は今日も施設へ向かう・・

母が両手を出す 綿雪が舞う中に
やがて雪が溶けていく 母の手の平で 
まるで雪は自分の命を 母に与えるように

ホラ・綿雪が舞い始めたよ 貴女を励ますように
だけど無口な冬はなにも応えない 母は今日も施設へ向かう
  

Posted by 濱野裕生 at 20:55Comments(0)♫:母に捧げるラブソング

2020年12月02日

♫:佐世保めもりぃ

♫:佐世保めもりぃ https://youtu.be/NBcG2MCcn_U

思い出に君は独り誘われて 涙ぐむ事があるだろうか  
過ぎていく時が君を泣き虫にするのだろう
時の流れに逆らいもせずに 生きてきたつもりだけれど  
過ぎていく時が俺をあの頃に戻す事がある
アルバムに残るあの石畳 坂道から見えた米軍(きち)の様子 
風に乗って漂っていた 軍艦が流すオイルの匂い
グラス(大麻)とガムを一緒に噛んで 兵隊達がたむろしていた 
あのブラックローズは 今でも佐世保にあるのだろうか 
軍艦が出ていくベトナムへ向けた 必ず生きて帰れと叫んだ 
だけど死んだよ あいつは死んだ 俺に彼女を預けたままで
あの町にもう一度帰れたら 確かめてみたい場所がある 
外人墓地に 眠るあいつ(米兵)の隣に植えた桜の木を 


恋なんかさらさら知らず ビートルズを聴く気もなく 
ただ兵隊達と罵り合っていた メリケン通りのあの橋の上
一人いつも通った外人酒場  あのブラックローズは今もあるだろうか・・ 
誰もが人を人と思わず デモクラシーだけで色分けしてた 
いつの間にか子供のままで 大人になった俺が居た

俺の目の前でパンパンが死んだ 将校野郎に撃ち殺されたよ ジャップの癖にジャップの癖にと 奴がわめいていたよ  
「日本人なのよ、所詮、私達は」、と パンパンが息絶えたよ 
腕の中で・・ 見ず知らずの 俺の腕の中で
皆が見てた見ぬ振りをした 日本人達が下を向いてた  
俺は泣いたよ 睨みつけたよ そして殴り掛かったさ
ヤンキー野郎は怯えていたよ 舗道に流れる赤い血見てたよ 
横たわる天使が居たよ パンパンの目に空が映ってた
あの頃、誰かが噂になったよ 海軍橋の真ん中で  
兵隊達を 呼び止めて  喧嘩を売る奴が居るってさ
下手な英語で話し掛けながら   突然、殴りかかると 
そして、そいつは いつの間にか 基地の中へ姿を消したと

※ 繰返し→転調:半音上げ

これを見てみろ俺の女だと 二ガーが俺に言ったよ  
写真をくれたよ 財布と一緒に いつか彼女に渡してくれと
今度は3度目のベトナム行き 俺はこれまで運が良過ぎた 
今度は佐世保にゃ俺は戻れない 死んだ仲間が夢で言ったと
彼女に写真を渡せないなら 親父が眠るあの外人墓地に  
せめて桜の 苗木を一つお前が植えてくれと・・
やがて、聞いたよそいつの噂 爆弾踏んで粉々に 砕け散ったと 
骨も残さず 天国へ行ったと・・
港に映る 揺れる街灯り 港の隅のオイル溜りは 
あの日のままにあの場所に 今でもあるのだろうか
今でも思い出す青春のひとコマ あのブラックローズはあるだろうか・・ 時の流れが連れ戻す 苦い思い出がある  

Posted by 濱野裕生 at 20:51Comments(0)♫:母に捧げるラブソング

2020年12月02日

♫:施設にて

♫:施設にて https://youtu.be/vqJB-d6E0Ms

〔20015年9月:再録音)

窓越しに見える夕焼け空 施設の外は車の波 
遅かったじゃないか 何してたんだと 私を激しく叱る
買物に行くよ これから直ぐにさ お前と一緒にさ
何も分からない今が分からない 施設を自分の家と思ってる 
ベッドを揺らし立とうとする そして私に倒込む 
施設の壁のチャイムが響く ここはどこ?・・母がつぶやく
どうしたんだろう私は何故ここに居る 歩けないのは何故なんだと 
首を傾げてる私に聞く 深いため息をつく
窓の外・・夕陽が動く 私の心も揺れている
気紛れな梅雨空は 突然、涙を流したり 
真っ赤な顔で怒ってみたり 母の記憶を曇らせたり
WOO・私は憎む WOO・時の流れを 
WOO HOO  WOO HOO

覚えているかい ほら・いつもの散歩道 あんたと俺をいつも待ってる
足を引きずる 年老いた犬 今日も居るかしら
負けちゃいけないよ あの犬だってさ 必死に生きてるじゃないか
悔やんじゃ駄目さ 嘆いちゃいけないよ あんたは立派に闘っているよ  
今は兎も角 歩けるようにさ そして家に戻る事さ 
頑張ってくれよ 退所まではと 私は母を励ます
帰りなさい・もう、遅くなる お前は仕事で疲れただろうと
明日もおいでよ 待ってるからねと 母が母に戻りだす
送っていくよ せめて玄関まではと 母が急に騒ぎ出す
気紛れな梅雨空は 突然、涙を流したり 
真っ赤な顔で怒ってみたり 母の記憶を曇らせたり
WOO・私は憎む WOO 時の流れを 
WOO HOO  WOO HOO  

Posted by 濱野裕生 at 09:15Comments(0)♫:母に捧げるラブソング

2020年12月01日

♫:2001年、母からの手紙

♫: 2001年、母からの手紙 https://youtu.be/gzMVuCLK2lw

いつの事かしら走り書きで書かれた 母から私へ宛てた手紙がここにある
多分、母はその頃、88を越えた頃 まだ独りの暮らしに拘った頃
いつかお前が私の老いに気づいても そして・そんな私の様子を周りが囁きだしても
お前は心静かに私を見守ってね 私はもうすぐ施設へ入るつもり 
繰り返しになるけど私を心配しないで 子供には子供の人生があるのよ   
でもお前はとても優しい子だから 私を必ず迎えに来ようとするはず
もう一度言うよ私は施設へ入るよ 決して子供の重荷になる気はないよ
だから最後まで読んでねこの手紙 私はもうすぐ施設へ入るよ  

そしてこの際だから言っておくよ いつかお前が施設を訪ねた時に
もしも私の様子に変化があっても 決してお前は戸惑わないでね 
たとえ私がお前に背中を向けても そんな私を許しておくれね
たとえ私がどんなに変わり果てても 私の肩に手を置いてね 
 
私が生まれた佐々には綺麗な施設があってね 深江の兄もそこで暮らしてるらしい 
だから私もそこへ入りたいと思う もう一度、甥に相談しようと思う
本当は深江の家で兄と暮らしたかったさ でもそれは無理な事だと甥に言われたよ
ゴメンねこの手紙私の都合ばかりを書いて  正直言って人恋しいんだよ
誰だってやがては老いを迎えるものだよ この歳になってつくづく思うよ 
自分でも分かるんだよ私の中の何かが 日々の暮らしの中で崩れ落ちていく
それがいつの事なのか・何の話なのか 私の知らない事が次第に多くなったよ
買い物帰りの坂道でまた転んでね お前の所へ電話なかったかしら    
自分ではいつでもしっかりしているつもりさ でも去年までの暮らしと何かが違うよ
もう無理かも知れない今の私の暮らし 近頃・役所の人もよく訪ねて来るし
これが老いだと思うつくづく思う 誰もがいつかは迎える歳の取り方かしら
だからこうしてお前に手紙を書いてる 私はもうすぐ施設へ入るよ  

だからお前に言っておくよ いつかお前が施設を訪ねる度に
もしも私の様子に変化があっても 決してお前は驚かないでね    
何にもできなくなった私を見て 決してお前は嘆かないでね 
お袋!アンタはよく頑張ってるよと 私の事を褒めておくれよ

もしも突然私が旅発った時には 心静かに受け止めておくれ
そして冷たくなった私に言ってね 「お疲れ様」と声を掛けてね
いつの事かしら走り書きで書かれた 母から私へ宛てた手紙がここにある
古い便箋に書かれた手紙は 平仮名だけで書かれた右肩下がりの文字
読むのが辛い・母からの手紙 私はもうすぐ施設へ入るよ


   

Posted by 濱野裕生 at 22:33Comments(0)♫:母に捧げるラブソング

2020年12月01日

♫:いのち

♫:いのち https://youtu.be/ooSGIM1A5gc

「あれは・何?」 母が私の袖を掴む  
あれは星 そう・あんたの命
「あれは・何?」  母が私の腕を揺する 
あれは俺 あんたの命を守る星
「私の母も・いるよね? あの夜空のどこかに 
私の事を見ているかしら」
「叫んでおくれよ!私はまだここで暮らすつもり」と 
「もう少しだけお前と居たいから」と

「私は頑張ってるよね  お前は分かっているよね」
母は私を振返る 
「叫んでおくれよ  あの夜空に向かってさ 
まだ私を迎えに来ないでと」 
「母に伝えてよ! お前ならそれができるはず 
私はまだ息子と暮らすつもりと」

「あれは・何?」  母が私の袖を掴む 
あれは星  そう・あんたの命
「あれは・何?」  母が私の腕を揺する 
あれは俺  あんたの命を守る星

「私は頑張ってるよね お前は分かっているよね」
 母は私を振返る 
「叫んでおくれよ あの夜空に向かってさ 
 まだ私を迎えに来ないでと」 
「母に伝えてよ! お前ならそれができるはず 
私はまだ息子と暮らすつもりと」

「あれは・何?」  母が私の袖を掴む 
あれは星  そう・あんたの命
「あれは・何?」  母が私の腕を揺する 
あれは俺  あんたの命を守る星  

Posted by 濱野裕生 at 21:12Comments(0)♫:母に捧げるラブソング

2020年12月01日

♫:長崎メモリー

♫:長崎メモリー https://youtu.be/sQHtNosb7yo

ゆらり ゆらら・揺れる あれはランタン灯り
恋も・夢も  愛の歌も 今では遠い・お伽話
ポツリ ポツン・浮かぶ あれは九十九島
涙の数だけ思い出秘めた そこは私の愛しいふるさと

今更だけど・・すべてが懐かしくて
人は誰もが ふるさとへ思いを巡らす
それは私も・同じ事
だけど・悔いてばかりの私の人生  
まるで・素顔を見せないピエロのように
今も涙を隠し 生きている・・

ゆらり ゆらら・陽炎 あれは港へ続く線路
古い石畳 長い坂道 そこは私の愛しいふるさと
・・・・・・・・・・・・・・・   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・   
ゆらり 揺れる・心 あれはオランダ屋敷
回る風車に 季節は巡り 人は幾度も夢を・見た
ポツリ ポツン・たたずむ 誰もが孤独な旅人・・
届けるあてない思い出背負って この街へ逃れて来る

もしも・もう一度 あの街に帰れたら
誰もが・無くしたものを思い出すかも
それは「夢のつづき」・・人はそう言う  
だけど・悔いてばかりの私の人生 
まるで・素顔を見せないピエロのように
今も涙を隠し 生きている・・

ゆらり ゆらら・蘇える あれは・長崎めもりぃ
古い石畳 長い坂道 そこは私の愛しいふるさと
  

Posted by 濱野裕生 at 20:40Comments(0)♫:母に捧げるラブソング

2020年12月01日

♫:代継神社へ続く坂道


♫:代継神社へ続く坂道 https://youtu.be/xDtnJSzl2hA

母:この代継神社へ続く急な坂道 ここを普通に歩いて登ればきっと日が暮れる。
母:でも、この長い坂には意味があるのよ お前にそれが分かるかしら?   
「この代継神社へ続く急な坂道  ここは天へ繋がる道だよ」 母は・言ってた
「でも、長い坂なら誰もがいつも歩いてる  生きていくって事はそんなことだ」と

「いつまで通えるかしら この坂登って これも私のお勤めしら・」
「でも、お願いするよ 私はこのままここで ずっとお前と暮らしたいってネ」  
神には・届いたのかしら・・ 母の言葉・届いたのかしら ・・      
でも・あの日の母は何を祈ったのかしら・ 自分の言葉と裏腹  旅立ち支度
もしや「私はもういい そろそろ向こうに・」 神は母の祈りに涙で 応えたのかしら・

お袋・、今日は神社で説教されたよ 「 いつも願い事ばかりじゃいけませんよ」と
「生きてる今への感謝が先ですよ」と でも今の俺にはそんなの無理だよネ   
そして、お袋・宮司さんから訊ねられたよ  近頃、アンタの姿を 見掛けないねと  
だから、俺は答えてきたよ辛かった・けど  「先日・母は、 旅立ちました」と

思えば、あの日の神社の帰り道  母は何度も振り返ってた  
「 これでお別れですよ」、「これが最後の詣でよ」 まるで、母は・そう言うように・  
神には・届いたのかしら・ 母の心届いたのかしら ・ 
母は幸せだったかしら私との暮らし 代継神社の境内 私は佇む 
そして、お袋・俺は決めたよ この町を出るよ 思いが一杯詰まった町だけどね      
過ぎ行く季節の中に・ 私は・独り取り残されてる・ 過ぎ行く季節の中に・・・
  

Posted by 濱野裕生 at 20:38Comments(0)♫:母に捧げるラブソング

2020年12月01日

♫:立田山自然公園にて




ユラユラ ユラユラ陽炎の中  ユラユラ ユラユラ母が杖をつく
ユラユラ ユラユラ陽炎の中  ユラユラ ユラユラ母が歩き出す・・

雨上がり 夏も近いある日の早い朝 今日は母がいつものデイを休む
たまには息子と一緒に どこかに出かけたい・・母が言う
そうだね 雨上がりのミドリが綺麗かも・・私は即座に答える
たまには母と一緒に  同じ時間を過ごすのも・いい

立田山自然公園遊歩道  私の家から車で僅かに・5分
車椅子はいらない  母は急げ・急げとせかす
立田山自然公園遊歩道  母のお気に入りの場所
訪ねる度に色を変え  四季折々の自然がそこにある

ユラユラ ユラユラ陽炎の中  朝日に輝く芝生が綺麗だね
裸足で歩いてみようかしら  ユラユラ ユラユラ母が歩き出す

立田山自然公園遊歩道  母の見つけた安らぎの場所
育った家の庭にも  大きな池があったと・母は言う
立田山自然公園遊歩道  母の記憶を呼び起こす場所
こんな所に住めたら  さぞかしいいだろうねと・いつも言う

立田山自然公園遊歩道  母がいつも口にする場所
菖蒲池の真上に  いつしか虹が架かりだす
母には虹が見えているのかしら  虹に向かって母が歩き出す
車椅子を片手に  私は束の間の奇跡を見る

ユラユラ ユラユラ虹に向かって  ユラユラユラユラ母が杖を棄てる
ユラユラ ユラユラ母が虹の中を ユラユラユラユラ今・歩き出す
ユラユラ ユラユラ虹に向かって ユラユラユラユラ母が杖を棄てる
ユラユラ ユラユラ母が虹の中を ユラユラユラユラ今・歩き出す  
歩き始める・・
  

Posted by 濱野裕生 at 20:34Comments(0)♫:母に捧げるラブソング

2020年12月01日

♫:老い人達の哀歌


♫:老い人達の哀歌 https://youtu.be/h5_InDuT_uU

カタカタ・カタカタ・はた織り機  これは私の宝物
私が嫁いだ頃の事  母が私にくれたもの  
だから私も機を織る  母が私にしたように
せめて冬場の襟巻きを 娘に織ってあげたくて 娘に織ってあげたくて
ドレドレ娘はいつ来るの?  私の娘はいつ来るの?
もしや私の居所を  娘が知らないからかしら  
否々、知らないはずがない  私を忘れるはずがない   
日長暮らしで待つけれど どうやら今日も日が沈む・どうやら今日も日が沈む
どなたに尋ねましょ 娘の居所を
どなたに尋ねましょ  娘は元気かと
そして・せめて便りでも 私におくれよと 
どなたか伝えてよ 娘に伝えてよ

娘に都合があるのなら  せめて手紙(フミ)でも欲しいもの  
日長・娘を待つ辛さ 思いしたため・返すのに
カタカタ・カタカタ籠の鳥   籠を揺らして泣いている 
羽根をもがれた籠の鳥 私は老いた籠の鳥  私は老いた籠の鳥
否々、私はそうじゃない  ここへは遊びに来たつもり  
娘が必ず来てくれる   今日は必ず来てくれる
娘が迎えに来てくれる  そして、一緒の帰り道 
娘に手渡す襟巻きを  私はこうして織っている  
今日もこうして織っている

どなたに尋ねましょ 娘の居所を 
どなたに尋ねましょ 娘は元気かと・・ 
そして・せめて便りでも 私におくれよと 
どなたか伝えてよ 娘に伝えてよ

どなたに尋ねましょ 娘の居所を  
どなたに尋ねましょ 娘は元気かと・・ 
そして・ついでの時でいい お前に会いたいと 
どなたか伝えてよ 娘に伝えてよ  

Posted by 濱野裕生 at 18:39Comments(0)♫:母に捧げるラブソング