2020年12月01日
♫:立田山自然公園にて
ユラユラ ユラユラ陽炎の中 ユラユラ ユラユラ母が杖をつく
ユラユラ ユラユラ陽炎の中 ユラユラ ユラユラ母が歩き出す・・
雨上がり 夏も近いある日の早い朝 今日は母がいつものデイを休む
たまには息子と一緒に どこかに出かけたい・・母が言う
そうだね 雨上がりのミドリが綺麗かも・・私は即座に答える
たまには母と一緒に 同じ時間を過ごすのも・いい
立田山自然公園遊歩道 私の家から車で僅かに・5分
車椅子はいらない 母は急げ・急げとせかす
立田山自然公園遊歩道 母のお気に入りの場所
訪ねる度に色を変え 四季折々の自然がそこにある
ユラユラ ユラユラ陽炎の中 朝日に輝く芝生が綺麗だね
裸足で歩いてみようかしら ユラユラ ユラユラ母が歩き出す
立田山自然公園遊歩道 母の見つけた安らぎの場所
育った家の庭にも 大きな池があったと・母は言う
立田山自然公園遊歩道 母の記憶を呼び起こす場所
こんな所に住めたら さぞかしいいだろうねと・いつも言う
立田山自然公園遊歩道 母がいつも口にする場所
菖蒲池の真上に いつしか虹が架かりだす
母には虹が見えているのかしら 虹に向かって母が歩き出す
車椅子を片手に 私は束の間の奇跡を見る
ユラユラ ユラユラ虹に向かって ユラユラユラユラ母が杖を棄てる
ユラユラ ユラユラ母が虹の中を ユラユラユラユラ今・歩き出す
ユラユラ ユラユラ虹に向かって ユラユラユラユラ母が杖を棄てる
ユラユラ ユラユラ母が虹の中を ユラユラユラユラ今・歩き出す
歩き始める・・
Posted by 濱野裕生 at 20:34│Comments(0)
│♫:母に捧げるラブソング