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濱野裕生
濱野裕生

2020年12月30日

〇.独り言:09

〇.独り言: 他人事ではない実家の処分、それに墓じまい

 数ヶ月前のこと、姉からの電話があり、姉自身の提案で長男には佐世保の墓地の墓の撤去と熊本への移設をアドバイスしたという連絡がありました。その数日後には兄からの電話があり、既に移設計画は進んでいるという話だった。兄の話では熊本市内の幾つかの墓地や霊園のパンフを集め、実際に現地へ参じてウ~ン&ハ~っとため息をついたりしているらしい。 私は「嗚呼、またか・」と思いましたね。

 その理由ですが、過去には私の意見を聞くことなく姉と兄だけで母を施設送りにしようとしていたこと。 また、父亡き後の母が住み、母が私の元へ来たことによって留守になってしまった私の実家と土地を姉と兄の同意だけで処分しようとしていたことでした。まだ母が私の元へやって来る前の87~90歳までの3年間は佐世保市内に住んでいた長男と長崎の長女の嫁ぎ先を行ったり来たりしていて、3日で飽きては独居に戻り、独居に戻っては庭先で転倒して骨折し、治っては長崎の長女の下へ・。長女との暮らしに退屈したら再び三度と佐世保へ戻って独居生活に戻り・、とそんな風な約3年間を過ごしていたようですが、ついに「裕生、私はもう駄目!。母の世話は私にはもう、無理!」という癇癪が切っ掛けで急遽、「ホイ来た、俺の番だ」と私が佐世保へ母を迎えに向かった、といういきさつがあります。姉や義姉の話では「母を施設に預ける前提で幾つかの入所施設を探していたという後日談を私は聞かされただけ・。「末っ子とはいえ、俺に内緒で何の計画を進めているんだ?」とむかつきますよね・。

その次の家土地の売却に関しても同様、最初は姉と兄の二人で進めていた計画でした。「裕生、父が買った頃の土地境界がいい加減でネ。正確な坪数さえ分からんのよ」と私に電話してきたことで「何?、家と土地を売るの?」と・、このように全てが事後承諾なんです。まァ、7歳上の姉に4歳上の兄ですから事後服従とでも思っているんでしょう。 確かに、居住者なしというのは防災上でも危険だし、時に我が家の前には暴走族の一部が集まったりしているようでしたからご近所にも迷惑を掛けているんだろうなァ、ということで私も特に反対はせずに同意はしていました。 しかし、これが、言い出してから3年たっても5年たっても一向に兄は処分できません。

 「そんなもん、何とでもやりようがあるさ」と答えた私は姉と兄の期待?を一身に背負って熊本での古い先輩に不動産屋さんをしているUという方に佐世保の家土地売却の相談をします。このU不動産屋さんは元バンドマンで昔はネオン街で複数のお店を30分単位で掛け持ちで汗をかいて走り回る私の姿を見掛けるや「おっ、頑張っとるな!」と声を掛けて貰ったものです。

案の定というか、隣地所有者には堅気ではない連中が関わりだして結構揉めることになるのですが、土地境界というのは必ずしも図面上で明確である必要はないんですね。私は中学生頃に佐世保の我が家で撮影していた写真を必至に探し出し、「ほら、ここに水道栓があるでしょ。それにここに門柱があるよね。だからお互いが納得しているこの2箇所から外部水道栓と門柱に向かってこう・・線を引いてみれば、少なくとも我が家の敷地はこんな感じになるでしょ?。これでも遠慮気味に俺が思っている境界の内側を主張しているつもりだよ、と言えば、然して体格大きくはなく、目つきだけが鋭jyハッタリだけで生きているらしい堅気ではない連中は唖然・、として「・フム、分かったよ。それで手を打とうか」と・。 
 売るに売れなかった我が実家の家土地を私は蹴りを一発貰い、二発返しながらも僅か一年で売ってしまいました。売却にほぼ一年を要するということは、実際には結構揉めたんです。でも、我が兄が当方の前面に出ていたら相手は2年くらいは入院していたかも・と思うくらいに大変な相手が隣地の代表仲介者だったのです。
 
因みに土地取得には善意の取得、悪意の取得ってあることを皆様はご存知ですか?。戦後の荒地に明確な測量をしないままに建てられた古い家屋には土地図がなく、あっても不正確、不明瞭なケースがとても多いものだとU不動産屋さんが教えてくれました。土地売却の際に非常に役に立つ法律ですから知識として理解した上で対処すれば揉めずに済むかも知れません。

さて、お墓じまいや移設の件ですが、現在の日本文化の中では一番に変わらなければいけない案件ではないでしょうか。医療の進歩の一方で進む高齢化と相反する少子化。親の介護に精一杯の息子夫婦がご先祖様のお墓参りやその手入れが行き届くはずもなく、親の世話をしていた長男に認知が始まり、今では次男が親と長男の介護をするという・、これは決して珍しくはありませんね。或いは嫁いだ長女の世話を次女と三女が世話をする為、不慣れな車を運転しては県境をまたいで2時間を掛けて長女の元へ通っているケース・。亭主より血の通った姉のほうが大事だとばかりに長年連れ添った亭主とは別れて実の姉の介護に日々を費やす次女・。

 正直な処、お墓の世話なんてやってられない時世になってしまっていますね。日本文化でいう建前で言えば「まず、ご先祖さまが大切」なんでしょうが、私は現世に生きる者を大切に扱うことこそがもっともっと大切な事だと思いますね。 お墓の移設に掛けるお金があるのなら、我が亭主、我が嫁の近い将来に訪れるだろう重大な変化に備える為に貯蓄しておくべきだと思います。

 濱野裕生には子供がなく、従って考える対策、選択肢は僅かしかありません。私たち夫婦が生きている間に公営の小さな共同霊園でも確保しておき、私と嫁が納まった後の30~40年後にはどこかに散骨してもらって終わり・・。
 今の私にとってのお墓の存在や継続が然程の意味を持たない理由、それは「もう、俺は充分にご先祖様からは褒められた」、「お前とお前の嫁は濱野家、河内家、高橋家の誇りだ」と思ってくれていると・、心のどこかで自負していること。確かに母の介護に対する悔いは沢山ありますが、私は濱野家、河内家、高橋家の誰もやり遂げたことのない老いた親の世話とその看取りへの努力だけは現世と過去世の者全ての者に対して示す事ができたのではないかと思っています。 

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Posted by 濱野裕生 at 17:07│Comments(0)☆裕生の独り言
 
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