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濱野裕生
濱野裕生

2022年06月06日

〇母親を看取って八年。

◎2022.6.5

〇母親を看取って八年が過ぎました。

 当然のことですが親を看取った後の年を重ねるに従って反省が次々と湧き上がってくることって沢山ありますよね。人間って幾つになっても成長する訳だから、反省がないことのほうがおかしい。
 現在の私、老いた母の介護に没頭していた頃の自分自身を顧みるにつれ、反省する事ばかりです。あの時の俺に対する母の言葉はあんな意味ではなく、実はこんな思いを伝えたかったのかも知れない、あの時の母の表情・・、この子には何を言っても無理、私の気持は通じていない。そんな日々ではなかったんだろうかと思うことが多いものです。

 母が90歳を迎えた春から始めた母との同居。私は母の介護を介護だとは思わず、これは母との楽しい同居だと思うようにしていました。歩くのに不自由であれば腰に手を当て片手を支え、母に寄り添って歩けばいい。母が何かの言葉を発するのが困難な時には先回りして幾つかの言葉を与えればいい。その為には常に母の話す内容に関心を持つようにしよう、と努めました。何故なら、母は「あの落合さんが・・、」と突然に言い出す日があったからです。この落合さんという人は歌が浦時代の母の知人なんですが、母の独身時代の話で合って、この落合さんの事は母以外、父も、母の子の姉も兄も知りません。母没後8年を経ても私は落合さんのことを記憶していますが、その理由は私と暮らすようになった母が折に触れて話す昔話の中で落合さんが度々登場していたからです。でも、歳を重ねた母は悲しいかなこの落合さんの名前が徐々に思い出せなくなっていくのでした。だから、私が憶えておく必要があったのです。

♪:https://youtu.be/YhWqd26SmPM



貴女に聴こえるかしらあの声が 岩倉台の貯水池あたり
ほら蝉が鳴いてるよ 貴女は分かるかしら 一緒に暮して八度目の夏
短命を知るや知らずや蝉しぐれ いつか貴女が詠んだ詩
古い団扇の裏に自分で書いた詩を 誰の詩だ?と貴女は聞く
車椅子で散歩をしますか 陽射しの弱い朝のうちに
思い出すかしら佐世保に暮した頃 それとも伊万里の夏を
だけど貴女は応えない ただ私に微笑むだけ
移りゆく季節の中で ただ老いを急ぐだけ
せめて蝉しぐれ 母の傍で鳴け

そして髪を切りましょ陽のあるうちに 髪を切ったらシャワーを浴びましょう
風呂場の窓を開ければ聴こえるはずさ 今年最初の蝉しぐれ
短命を知るや知らずや蝉しぐれ いつか貴女が詠んだ詩
古い団扇の裏に自分で書いた詩を 今の貴女は思い出せない
ほら蝉がまた鳴き始めたよ 貴女にとって97度目の夏
ほら聴こえるでしょうあの蝉しぐれ 貴女を励ましているよ
だけど貴女は応えない ただ私に微笑むだけ
移りゆく季節の中で ただ老いを急ぐだけ
せめて蝉しぐれ 母の傍で鳴け

行ってみますか山が色づく前に 貴女が育った歌が浦まで
今が盛りかもあの百日紅 姫神社の傍にあったね
ミチエさんから贈り物がきたよ 貴女が好きな平戸恋しやがね
少し身体が弱ってこの夏が辛いと 添え書きがあったよ
ミネコさんが亡くなったってさ 昨日電話があったよ
貴女に伝えましょうかそれともそっとしときましょうか 窓の外は蝉しぐれ

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Posted by 濱野裕生 at 15:32│Comments(0)☆母没後の呟き
 
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